CHIBI QUEST 3

ヴェリタ#13
mikazu☆

12/12 17:40

「中佐、やっぱ無理でした」

受けの体勢から、
構えの形に成った少女。
独り言のような台詞は、耳にある通信機に対してのものだと思われる。

「…はい。……はい。分かりました」

「……どうするむ〜みん」

ゴキラは戦闘態勢のまま。
その少女を警戒する。

「…ここに人員を割くのも、本望じゃない。
下へ。加勢を」

「了解」

じりじりと下がるゴキラ。
ここはビルの屋上。
真っ逆さまに落ちれば命は無い。

……たった1人で、
2人の相手を覚悟したみるは思った。
「じゃあ。死ぬなよ」

すとん、と落ちたゴキラ。
みるの息を飲む音が聞こえた。

「安心しろ。この程度で死なない」

む〜みんは、そっと少女を見据える。
黒い瞳に映るは、覚悟を決めた
先週そのものの眼差しだった。

「……名を聞こうか。紅の者よ」

「…っ、
私を倒したら、ね?」

両者、悪戯っ子のような笑みを浮かべていた。




先週要らねえよ
mikazu☆

12/12 17:44

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