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戦う少年達に神のご加護を!2 |
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ようそろ |
10/29 18:26 |
俺と彼が出会ったのはいつなのか、俺は覚えていない。それほど幼かったのだろう。サタルーナ共和国に生まれ、幼少期を共に過ごした俺達だが、一つだけ強く記憶に残っている出来事がある。それは俺たちが10歳前後の事、サタルーナの南にある国、「ルミナ帝国」とサタルーナの関係は悪化していた。
領土問題や、資源、色々な面で滅茶苦茶だった。
そして、サタルーナの首相はこう宣言した。
「我々の平和を守るため!秩序を守るため!ルミナに一泡吹かせなければならない!サタルーナの男性諸君!我々と共にこの国の平和を守ろうではないか!諸君らに神のご加護があらん事を!」
俺は彼とこの放送を聞いていた。すると彼は口を開き。
「なあ、ファルト。俺達も戦争に行くのか?これ」
俺もこの放送を理解できておらず、ファルトには何も言えなかった。ただ、無意識の内にこう言っていた。
「行くんじゃないか…?俺とアランの二人で…」
その言葉が現実になってしまったのだろうか。家に軍服を着た数人の男が入ってきて、
父さんと俺とアランを連れて行った。
ああ、何故こんなことをする事になったのだろうか