…遂に放課後が来た。
俺と成美は、二人で正門の方へと向かう。
ﾅﾙ「ねぇ、晃牙くん。晃牙くんって何か、一人称がいつもは俺だけど、心の中では僕って言ってそうだよね。」
…何で分かったんだろう。本当にその通りで、俺は一人称を俺と言うより、僕と言う性格だった。この年齢で僕って言うのはどうなんだろう、と思い、やめたのだ。
ｺｳ「…何で?」
取り敢えず聞いてみる。
ﾅﾙ「何か、弱そうだった。」
ばれた。
ｺｳ「良く分かったな。」
なんて事を話していると、正門についた。
ｱﾔ「同じ教室なのに私より遅いってどういうことよ。」
ｺｳ「法律で決まってる訳じゃ無いから。」
ﾅﾙ「そーだそーだぁｯ!」
ｱﾔ「五月蝿いわね!」
…うん。
ｱﾔ「さっさと行くわよ、ほら早く。」
歩香が歩き出す。ついた場所は、洋服店。
ｱﾔ「これとこれと…これ。買ってきて。私は外にいるから。…ちゃんとお金は渡すわよ。」
選んだ洋服と、金を渡される。少しイラついたが、これで自分と成美が助かるなら良いだろう。
これから何がおこるかも知らずに。
　
続く