「入るぞ!!栄輝!!」
玄関先で聞こえる声
ドッドッドッドッ ドカァ!!
「何しぼくれてんねんなぁ!」
不思議な関西弁、それはそう、
「……長?」
親友の姿がそこにあった
「あぁ、長さんや、来たったぞ、わしが」
上からの物言い本当に長らしい
「あらあら、栄輝ちゃん元気出して、料理作ろうか?」
「翔子さん…」
その優しい声、似合う微笑み
長の母、藤原 翔子である
その日はご飯を作ってもらい
又、家にこい、と言い長達は帰っていった
もう、不安感は無くなった感じだ
___現在
水や食料をリュックに入れながら過去の事を思い出して居た
「大丈夫かな?
…よしあとは、親父、母さんかりてくぜ」
俺が武器に選んだのは親父のゴルフのクラブと、
母さんがいつも使っていた包丁である
そして…
「よし、いってきます!」
異界に変わった外へ…
その先に待つのは希望か絶望か?
はたまた、両方か…
そんな気持ちを胸に飛び出していった!