|
|
参加型小説 #13 オイタチ |
|
しゅう |
3/16 23:43 |
「えーっとね、要点から言うと…」
あくは赤く膨らんだ頬を押さえながら話し出す。
「君は元から半妖孤だったんだよ。」
「ーってそれはどういう」
「まー落ち着いてって。君の生い立ちを調べた結果…」
あくは俺を押さえながら言葉を放った。
「君のお父さんは妖孤だったんだよね、
んで人間…つまり君のお母さんを愛し、妖孤の掟を破った」
は? 父さんが妖孤?
そんな困惑してる俺を置いてあくは淡々と言葉を繋げる。
「妖孤の掟を破ったものは裏切り者として死刑なんだよね、
勿論 子供の君も死ぬはずだったけど、両親は君を匿った」
つまり…俺にも妖孤の血が流れてると?
「でも俺は今まで妖孤になったことなんてない!!」
「だから喰われた時に覚醒したんだよ。
傷口から妖孤の細胞が入ってさ。」
「じゃあさ…俺が今妖孤だって証拠はあるのかよ…」
「ん?これが証拠」
そう言いあくは突然、俺の腕を切り裂いてくる。
「ーっ!!」
「ね?」
だが、切り裂かれたはずの腕は一瞬で再生されていた。