さて、次はラーメン作りである。
元々刀を扱っている黒鋼とアーツェはあまり器用ではないから、持ってきた小麦のような植物を細かくする役割を受けた。
ルーティは弓を扱うため手先が器用で繊細な作業もこなせるので、細かく砕いた小麦粉のような物を森で汲んだ清水と共に練り、あっという間に麺を作りあげた。
またさっきの要領で火花を起こし、そこに竜の肉を押し込んで出汁を取った。
そして麺を投入。なんとも良い香りが4人を包む。
綺麗に煮え上がった麺を4人で皿に盛り付けた。
手間がかかったが、やっと食事にありつけたのである。
4人「いっただっきまーす!」
疲れた時のご馳走に、4人の顔はキラキラと輝いていた。