夢の中の彼に、追いついた。
手を伸ばした先で、彼が少し、笑った気がした。
でもそれは、なんだか泣き出しそうな顔で、

何を伝えればよかったんだろう。
僕たちは、本当にこれでよかったんだろうか？

何もない世界で、同じ日々を繰り返して、
いつか元に戻る日が来ると信じ続けている。

……今更、元通りになんてなるわけないのに。

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