「じょ、冗談ですって！！だからそれ閉まって下さい！！」

俺がその言葉に従いナイフを仕舞うと、ほっと安心したようにFBは息をついた。

「で、それはなんの花なんだよ」

「これは金木犀っていう花なんですよ」

そういうとFBは両手の花…金木犀をばらまいた。

当然ながら横にいた俺にかかる。

「何すんだよ…勿体ないだろ」

「大丈夫ですよ！まだまだありますから！」

そう言ってもう片方のポッケから大量の金木犀を取り出す。

どんだけ取ってきてんだよ。

「隊長髪に金木犀の花がついてますよ」

「誰のせいだ」

頭に手を伸ばせば思ったよりも多くの小さい花が乗っていた。

相変わらず甘い香りがする。

「…隊長、花言葉って知ってます？」

「バカにしてんのか、それぐらい分かるわ」

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