これは流石の魔王様でも無理な物は無理だ。

「…いや、諦めたらそこで試合終了だ。誰と試合してんのか知らんけど。
…はぁ、一か八か、テキトーに何か言ってみるか？」

諦めの悪いFBは、せっかく見つけた本なので何かに役立てたいと思っていた。

「想像しろFB！この作者はなんという意味を込めてこの変な呪文を書いたのか…！！
んんんん！！！」

うんうんと頭を悩ませたあとFBはポツリと呟いた。

「あんどぅでぃかるてぃあ！！！」

手を上にあげ、何か呪文のようなよくわからない言葉を発した。(ちなみに後半少し噛んだ模様)

すると奇跡が起こった。

なんと目の前に金色に輝く巨大な魔法陣が浮かび上がったのだ。

「ファっ！？マジか！！やったー！！
……でも待って？金色の魔法陣って確か…」

5/23 14:5