一人一人丁寧に瀕死にしていく茜。
正直めっちゃ怖い。
茜「これ以上大切なものを失いたくないんだよ」
苦しそうに茜が言った。
男A「ぐっ、はぁ、はぁ、お前、俺様にこんなことしてタダで済むと思うな がはぁっ!?」
茜「こっちのセリフだよ。神を前になんだその態度。神は神々しく優しいと想像してたなら残念だったな。しっかり制裁は加えるぞ。いざとなったら殺す。次は無い、覚えておけ」
そう言ってとどめと言わんばかりに首もとを踏みつける茜。
そのまま動かなくなる男性。
腰が抜けて立てなくなる。ここにいたら、自分もああなるかもしれない。怖い、逃げたい。
茜の手が伸びてくる。
夏葉「やだっっ!!!!」
自分で思ったよりも大きな声が出る。驚いたように目を見開く茜を置いて、必死に走る。
足はガクガクで何度も転びそうになったけど。
茜「……ごめんね」
そう茜が呟いた。