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惡の華は2度咲く #7 |
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ココアナ |
5/25 1:26 |
ウウゥゥン…と、魔法陣が独特の音を出しながら段々と光度を上げていく。
思わず目を瞑ってしまったFBだったが、光がある程度収まりゆっくり目を開いた。
「よぅ!俺はこの世界に舞い降りし大天使!KIKKUN-MK-II!きっくんって呼んでね!!」
まず目についたのは、眩しい純白の翼だった。
服装も上位天使の着ているそれで、神々しさがひしひしと伝わってくる。
…が、そんな見た目の割りに自己紹介はテンションが高く、謎の決めポーズをしながら高らかに俺に言った。
というか、今の問題はそれではない。
「ヤベェ…大天使呼んじゃった…どうしよう…」
大天使は魔族とは正反対で、触れただけで焼けるように痛い。
天敵と言っても過言ではない。
「…んぉ?よく見たら、お前魔族の奴じゃん!何で俺呼べたの?ってかどうやって呼んだの?
…てか俺を呼べるってことはかなりの実力の持ち主だよねぇ?」
いっぺんに質問され、コミュ障のFBは倒れ込みそうだった。