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惡の華は2度咲く #12 |
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ココアナ |
5/25 18:46 |
「つかなんで読めない本がこの棚の中にあるんだよ」
「お?見せてみ見せてみ」
ブツブツと文句を言う俺の後ろからきっくんが覗き込んでくる。
「おー?ふんふん、なーるーほーどーなー!」
本の文字が読めるのだろうか、ウンウンと頷きながら(勝手に)本のページを捲る。
「きっくん、なんて書いてあるんだ?」
「わかんねッ!!へへっ!!!」
ぺろりと舌を出すきっくんの首を締め、両方悶絶するのはまた別の話である。
☆☆☆☆☆
「これじゃあきっくんを堕天使に出来ないよ!!!」
しばらくたった後、俺たちはどうすればいいのか分からず途方にくれて寝転がっていた。
「なぁFB」
「なぁにきっくん」
「俺の堕天使なる勘が言ってるんだけどさ」