|
|
惡の華は2度咲く #13 |
|
ココアナ |
5/25 18:58 |
そう言うときっくんはゆっくりと立ち上がり、魔法で自身の指を少し切った。
「!?なにしてんの!?」
「この血で魔法陣を描いて呪文を唱えれば…堕天使になれる気がする!!」
それさっき俺が似たようなことやったよ!!!
きっくんは真剣な顔で素早く自身の血で魔法陣を書いて行った。
みるみると出来上がる謎の魔法陣を眺めていると、魔法陣が描き終わったのだろうきっくんが勢いよく顔を上げた。
「できたっ!!これこそが古に伝わりし赤の堕天使魔法陣マークツー!!!」
指をヒールで治し嬉しそうに笑うきっくん。
「それ本当に大丈夫なの…?」
「だぁいじょぶ!!俺を信じろって!」
きっくんは両手を合わせると目を閉じて謎の言葉を発した。
多分天界での何かの言葉だろう。
すると俺の時と同じように、魔法陣は真っ赤な光を放った。