CHIBI QUEST 3

惡の華は2度咲く #16
ココアナ

5/30 22:4

「んー…アテがない事はねぇ」

「ほ、本当かっ!?!?」

あろまのボソリと呟いたセリフに、きっくんは食い気味で問いかける。

「俺の友達に死神がな、天然なやつだが…手を貸してくれるかどうかは別だぜ」

あろまは俺が注いだ紅茶を静かに口付けた。

「あとな…与えるだけじゃ嫌だぜ」

「どういう事?」

俺の言葉にあろまは続ける。

「お前らに貸しを作るのは良いが、俺達も無料じゃやらねぇってことだ…大天使と魔王サマ、最高の戦力になるじゃねぇか」

あろまは俺の方を向き、ニヤリと笑った。

「俺の里がな、人間のヤローに殺られそうなんだ、それを助けてくれるってなら…その話、受けてやるよ」

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