いい加減に腹が立った。これでもう何度目だろうか。
最初は気のせいかと思った。小さな些細な物からコツコツと。
けれど流石に昼休みの愛すべき友を失って、黙っている訳にはいかなくなった。
決起した。
お前は今、反乱の狼煙を上げるべきなのだ、という幻聴に奮い立たせられ、放課後向かったのは生徒会室だった。
うちの学校には暗黙のルールがある。
生徒間の問題、もめ事は教師陣に相談する前にまず生徒会へ。
まったく以てうちの生徒会というやつは、どこの漫画の世界だと言いたいぐらいフィクション性に溢れているが、ノンフィクションだから何も文句が言えない。
また、その確かな実績から裏付けされる解決能力にも文句のつけようがない。
例えそれが恐ろしい程冷血無慈悲な行いだとしても、だ。
今日の昼休み、愛する友が消えていることに気付いたときから怒りと哀しみに支配されている俺は、躊躇いなく生徒会室の扉を叩いた。