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混沌の世界からようこそ 3 |
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ココアナ |
8/14 0:16 |
そう、FBとeoheohはついさっきまで戦場のど真ん中に2人でいたのだ。
たった2人で。
上司からの『特殊部隊のメンバーで敵陣営を抹殺してこい、人数はあまり多くないようなので安心してくれ』という言葉は、上司から伝えられた人数の軽く数倍を超えた敵の前で完璧に裏切られた。
完全に不利な環境の中、幾つか傷を作りながらも何とか無事生還を果たしは2人はあろまから散々しばかれた(治療をもらった)後だった。
上司にはもう報告書を提出した。明日は久しぶりの休日だ、たっぷり睡眠を取ろう。
くぁ…と大きな欠伸を隠す気もないeoheohを横目で見つつ、そんなことをぼんやりと考えていた時だった。
突然、巨大なハンマーで殴られたかのような衝撃を頭に受け、膝からバタリと倒れる。
何故だ?今はeoheohと2人で歩いていただけだ。
周りには敵の気配も無かった。というか人の気配が無かった。
霞む視界の奥でeoheohが手を伸ばしている所が見えたが、手を伸ばす前に俺の意識は深い闇へと吸い込まれて行った。