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混沌の世界からようこそ 4 |
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ココアナ |
8/14 16:1 |
まず、目に入ったのは清潔感のある白い天井だった。
そのまま首を回して周りを見てみれば、セーラムブルー…いわゆる薄水色の髪の、何故か顔に『神』と書かれた紙を貼ってる謎の人物がいた。
…は?誰?
「あぁ〜!トントン起きたぁ〜!みんな!トントン起きた!来てみって!」
その男は俺の顔を覗き込むとさっきの不安そうな表情から一転し、ぱぁっと顔を輝かせた。
そして俺の頭を1撫でして扉の奥へと声をかける。
トントン?誰だそれ、俺はFBなんだけど…
体を起こそうと思ったが、あまりの倦怠感に起き上がる気力が失せた。
というか、ここは何処だ?
首だけを動かし当たりを見れば、俺が戦終わりに毎回お世話になっていると言っても過言ではない医療器具が並んであった。ということはここは医務室なのだろう。
…しかし、いつもの見慣れた医務室では無い。そして医務室なら軍医のあろまの姿もある筈だ。
その姿が、見えない。
「もー、トントンずっと寝てたからキスで起こしてやろうと思ってたんだけどねー」