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混沌の世界からようこそ 5 |
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ココアナ |
8/14 16:10 |
男はケラケラと笑う。
は?キスで起こす?そんな、俺が女ならまだしも…
…はっ、こいつ、もしかして……いや、やめておこう。
俺が警戒の視線を送れば、男は「まぁ、ホモやからね!」とサムズアップしてきた。
…あえて俺が濁して言ったのに…
「あ、ああ…そうなんですか…あの、それで…ここは一体…」
「トントぉぉぉぉン!!!目ぇ覚めたって本当かぁァァァ!?」
とりあえず俺が場所を聞こうと口を開いた瞬間、いつもの俺と負けず劣らずの声と共に医務室の扉が勢いよく開かれ、一人の男が現れた。
ゼーゼーと息を上げているところをみると、かなり全力で走ってきたのだろう。
短髪の髪は明るい金髪で、目は水色。服は軍基地の中だからかラフな格好をしていた。
その男は俺の姿を目に入れるとはち切れんばかりの笑顔を浮かべた。喜びと安堵の笑みだ。
…いやいやいや、そんな顔されても俺はまっったくこの人のことを知らないんだが。
しかし、そんな俺をおいてけぼりにして金髪の男はベットに乗り出して喜びの言葉を口にした。