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混沌の世界からようこそ 6 |
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ココアナ |
8/14 16:15 |
「いやぁ、書類片付けてる時に急に意識失ったもんだから…まさか過労死じゃないかってみんな心配してたんよ!マジで生きてて良かった…」
俺の手をギュッと握る。
こういう時は何か言葉をかけた方が良いのだろうが、状況が把握できてない俺はぽかんと口を開きっぱなしで金髪の男を見つめることぐらいしかできない。
何も出来ずに固まっていれば、廊下の方からバタバタと数人の足音…2人か。
「トントン!目が覚めて良かったぁ〜!一生目ぇ覚めんのかと思った…」
そんな言葉と童子に入ってきた2人は、なんとも不思議な格好をしていた。
まずは黒髪で青い目をした男。
火のついていないタバコを咥えて金髪の男と同じように安堵した表情でこちらを見ている。
服装はダルっとしたスーツ、メガネの下の目には隈ができている。
そしてもう片方はオレンジの着物に身を包んだ…薄水色の髪の男と同じように顔に『天』と書かれた紙を貼っている男だ。あまり身長が高くなく、小柄な見た目だ。
なんだここ、顔に紙貼るの流行ってんのか。