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混沌の世界からようこそ 10 |
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ココアナ |
8/14 21:1 |
「そ、そうか…俺らのこと、忘れてもうたんか…」
鬱は下を向きしばらく何かを考えていたようだったが、ゆっくりとこちらを向くとしょんぼりと眉を下げた。
「じゃあ…7徹して急に意識無くしたことも、もしかして忘れとる?」
その言葉にも俺はコクリと頷く…いや、ちょっと待て、7徹!?
俺は徹夜をした記憶は無いんだけど!?
そして俺の中でひとつの絶望の可能性を見つけてしまった。
…もしかして、もしかすると…俺は…
「あの、鬱…さん!」
「な、何や?」
「あの、鏡持ってきてもらってもいいですか?」
俺の言葉に、スーツの男ではなく金髪の男が椅子から立ち上がった。
「俺が持ってくるわ!」
ダッと医務室からダッシュで出ていく金髪の男、髄分と元気だ。…なんか犬みたいだな。