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混沌の世界からようこそ 14 |
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ココアナ |
8/21 15:52 |
あいうかここのみんなは独特の訛りが言葉に入っている。これも見様見真似でやった方がいいのか?
あいにく国での方言の違いは分からない、諦めた俺は雰囲気で何とか乗り越えることにした。
「なんやぁ!そんなすぐ戻るんだったか!心配し損やん!」
さっきまでの顔とは違い、心底嬉しそうにコネシマは俺の背中をバシバシ叩く。痛い。
「あ、あははは…痛いわァ…さっきまで寝てやねんで〜」
エセ方言を何とか使いつつ俺は医務室の外から鳴る小さな2つの足跡に気づき、耳をすませる。
「…誰か、廊下歩いてきてるやねんで」
その言葉にコネシマと鬱も同じく耳をすませる。
「おおっ、ホンマや!よぅ気付いたなトントン!」
「えへへ…」
敵兵の接近に気づけるように、研修兵の時からずっと練習していたのだ。たとえ他人の身体だとしても、それぐらいは分かる。