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夏葉さんと茜さん 8 |
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梨李愛☆ |
6/24 22:13 |
驚いて、つい尻餅をつく。
夏葉「…だ、だれ…?」
桂「俺は桂。…なんで子供がこんな時間に出歩いてるの?親は?」
怪我は無いか、と尻餅をついている私に手を差しのべてくれる桂。
夏葉「ありがと……っ!?」
腰が抜けてしまったのか、立てない。
まったく、本当に情けない。
桂「…とりあえず、おぶっていくよ」
夏葉「ど、どこに?」
桂「神の所。神龍と一緒に魔界と天界を作った人のところ」
夏葉「そんな凄い人がいるんだ〜…」
桂「茜って名前聞いたことない?…って言っても、茜なんて名前どこにでもいるか」
茜……?
ふと前を向いたら、茜が森の外で何かをしているのが見えた。
夏葉「茜っ」
桂「ん?」
桂の背中から飛び降りる。こけた。
桂「わ、なにしてんの……」
茜「……夏葉」
夏葉「茜っ」
足ががくがくだけど、頑張って走って茜のもとへ行く。
夏葉「茜……」
茜「…っ」
茜が私のことを強く抱き締めた。