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参加のやつ 第4話 |
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Near |
1/14 23:18 |
“彼は私を守って死んでしまった”
彼の葬式でただただ念仏を聞きながら考えていた。
私がもっとドジじやなければ。
私の反射神経がもっとよかったら。
私は今、一人の人間の夢を奪ってしまったのだ。
私はただあの時の自分が許せなかった。
念仏を聞いているうちに、もう涙は枯れてしまった。
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いつの間にか部屋に戻っていた。
葬式で彼を乗せた車が行ってしまった所までは覚えている、
無心でここまで帰っちゃったのか…
ふと自分がうつぶせになっている机に目をやると、
なぜだかはわからない。彼の書いたと思われる手紙があった。
((さっきまではこんなものながたのに…しかも彼の字だ))
私は大急ぎで手紙を読んだ