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止まない雨最終回(艦これSS) |
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夕莉シャチ |
9/7 14:0 |
提督「そうか、それで屋上だって思ったのか。」
夕立「ううん、それでじゃないっぽい」
夕立の言葉に困惑する。
夕立「時雨が言ってたのはね...」
そして夕立はふっと笑って
夕立「どんなに辛くて悲しい時でも、大好きな人と一緒にいれる場所なんだって言ってたの」
とたんに目の奥が熱くなった。
苦しくなってでもどうしようもなくて。
夕立「提督さんが好きだって、ケッコンなんてしなくてもいいって、ただ、一緒にいてくれれば、笑ってくれればそれだけで僕は前に進めるんだって笑ってたの」
それを聞いた俺はただただ、静かに泣くことしか出来なかった。声を殺し静かに。
夕立「あ、雨...」
見計らったかのような雨、その時声が聞こえた気がした
-提督、いい雨だね-
提督「...ああっ!いい雨だなぁっ!時雨ぇ!いい雨だよ...!」
笑っているのか泣いているのか、涙なのか雨なのか分からないように上を向いた。
止まない雨はないと時雨は言った。そうだ、雨が止んだら、前に進むんだ。明日へ...
---fin