ある日突然起こった事件…
普通に猫の散歩をしていた僕たちは、
快晴の空に突如として現れた黒い円に吸い込まれた。
それからの事を僕は覚えていない―
吸い込まれた後どうなったのかは誰も知らなかった
「…きて……ねぇ…起きてってば…」
聞いたことのある親しみ深い声。
「うっ……」
僕はその声に目を覚ました。
「目…覚めたみたい…はぁ…」
声の主は幼馴染のみさき。
「みっ…みさきか……こっ…ここは…？」
僕はその人に問うが、
「わからない…」
やはり当たり前の言葉が返ってくる。
「そうか……」
「うっ……」
そこでもう一人が目を覚ました。
「ゆいも起きたか…」
もう一人の幼馴染、ゆい。
「こっ…ここはどこ!?」
先ほどの僕と同じ質問。
「私たちにもわからない…」
そして同じ答え。
「でもここ本当にどこだろうね」
周りのみんながうなずいた。
答えがわかるのは、その直後のことだった。
