「切れた…」
咄嗟に僕はつぶやいた。
「切れちゃったよ…」
みさきが言った。
「はぁ…ダメだったか…」
僕はため息をついた。
「そういえば…冒険の助けだっけ?」
「プレゼント!!」
「そんなのないけど…」
短い会話をしていると、部屋の隅からなにか声が聞こえてくる。
「ニャー…ニャー!!」
「おい、まともに探せよ…んっ!?」
少し怒ると、なんと足元に猫がいた。
「猫!?」
全員驚いたようで口をあんぐり開けていた。
「まさか…プレゼントって」
「猫一匹!?」
僕はまた、ため息をついた。
――――ボワンッ――――