明朝のことです。龍鬼とkazukiの二人は、クレタ島の北の港で佇んでいました。そもそも情報源が噂話。どこをどう探せば良いやら分からないので、とりあえず海を渡ってアテナイ国へ行こうということになったのです。また、これには「王の土地から離れられる」という裏の利点もありました。ところがいざ港に着くと、王から送られてきた見張り役も同行すると言うのです。その男はネチネチとした疑り深そうな目で二人を睨め付けます。とにもかくにも、二人の冒険者と一人の見張り役は、船を使ってアテナイ国へと向かいました。クレタ〜アテナイ間の海路はもう随分と昔に数多の英雄たちの活躍のもとしっかりと整備されていました。そのため、二人と一人はこれといった難もなく、アテナイの地を踏むことができました。
そして彼らがアテナイに着いた丁度その晩、折も折、あの噂に新たな情報が加えられたのです。
「おうどんは、エリュシオンに在り」と…