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転生先は主人公の親友だった:1 |
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フランドール |
3/24 21:3 |
私ーー龍の神が記憶を取り戻したのは、高熱が出たとかそういう分かりやすいきっかけがあったわけじゃなくて、忘れ物を思い出すくらいの感覚だった。
(なんと、漫画の世界に転生しちゃってる。)
意外と呆気なく私の脳内は今の状況を受け入れてしまっている。
とはいえ、受け入れなれなくても状況は変わらないからいいんだけどね。
この世界での私の配役はたしか漫画の主人公ーー混血阿修羅の親友だ。
記憶を取り戻すまで心配だったけど、今は本編が始まっているはずだから、混血阿修羅は私の親友で間違いない。
｢よかった...。｣
｢何がよかったんだよ｣
私の呟きに反応したのは混血阿修羅本人。
(今、学校の休憩時間だったのすっかり忘れてた。)
｢ん？...いや、なんでもないよ？｣
始まりは突然だけど、せっかく漫画の世界に来たんだ、今日からこの世界を思う存分謳歌＜おうか>するぞーー！
