「………え…?」
「ごめんね、優紀っ…お母さんがもっと早く気付いてあげれば…」
衝撃だった。まだ、私は18歳の高校生なのに。呆然とする私を母が泣きながら抱きしめ、その母の肩に父が手を置いている。あまりに受験勉強一色だった私の生活とかけ離れた展開に、頭も心もついていけずにフリーズする。
それから、先生は丁寧にゆっくりと私の置かれた状況を説明してくれた。
医学的な詳しい説明は敢えてここではしないけれど、私の生理の悩みは両性具有が原因であり、もっと早くに受診すれば子供を産めなくなることはなかったらしい。
だから、母は泣いていたのだ。
内診とかになったら、と思うと恥ずかしくて、病院に行きたがらなかった私を無理にでも連れていけばよかったと。