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喫茶店ペニー・レインの事件簿 四章 55 |
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Nobu4423 |
1/23 13:15 |
まさに答えを言おうとしたその時、シアンさんに話をさえぎられた。
怒ったみたいな感心してるみたいな笑っているみたいな顔をしている。
「全く九ノハのいうとおりみたい。一を聞いて十を知る。頭良すぎてこっちが困るみたいですよ。」
いやいや、そんなことはない。
「そんな賢くないですよ。二を聞いて八を知るくらいですよ。」
そう答えるとシアンさんは若干困惑したように笑って、
「お、おう…だ、だから!全部しゃべっちゃうと私何も喋れなくなっちゃうからさ!そこお願いします!」と、何故か怒っていた。何故?!
そこで彼女は一旦言葉を切ると、Wネックを構えてギター部分でEmコードを鳴らした。
じゃらーん。何にも繋いでいないのでギター本体から控えめの和音が鳴る。何か意味があるのかと一瞬考え込んでしまったが
どうやらアンプに繋ぐのを忘れていただけらしく、
「あ、繋ぐの忘れてた。」と彼女は実機のアンプの代わりにオーディオインターフェースを経由してスマートフォンに接続しアンプシミュレーターソフトを起動した。