???「スーバルッ。何してんの〜?」
教室の窓から外を眺めていると、突然人が話しかけてくる。
スバル「ッたく、んだよ、ミハル。」
気だるそうに振り返り、ミハルの方を見る。
ミハル「む、折角次の移動教室遅れない様に声かけてあげたって言うのに、んだよ、って何〜。」
少しふてくされた様子で、先程まで俺が眺めていた窓の外を覗きにくる。
スバル「そんな事でふてくされんなって…。まだ予鈴すら鳴ってねぇじゃん…。」
特に意識はしていなかったのだが、窓の外にある校庭では、他のクラスの女子達が体育の授業中だった。
ミハル「へぇ、スバル…。見てたんだ…?」
面白そうにニヤニヤしながらミハルが言う。
スバル「ち、違ぇよ!大体、俺は…、」ミハルが好きだから。他の女子なんて見ても、何も思わねぇよ。
その言葉を飲み込む。無意識に出そうになったその言葉を、脳内でリピートし、絶対にこんなことは俺は思ってない、他の何かを思ったんだ、と脳を説得させる。
そうだ、人として好きなんだ。
異性として意識してるわけじゃない。
ミハル「俺は…、何?」
文字数制限あれだから続く。