俺達は再びテレパシーを使ったかの用に同時に頷き。銃を構える。（死んでたまるか…!こんなところで…!)
このろくでもない世界を…変えてやる…!
そう言うと俺たちは障害物から上体を出し、射撃を始める。俺はもはや乱れ撃ち状態だ。だが、アランは冷静だ。ライフルで敵を一人一人撃ち抜いていく。
正直、勝てる気がした。相手がどれほど居るのかは分からないが、恐らくもう50人は殺した。このペースでいけば勝てる…はずだった。
｢おい…あれ…」
スコープを覗いたままのアランが青ざめた表情で話しかけてきた。俺も双眼鏡で、アランが見ていた方を見ると…
絶望に陥った。そこには…
｢戦車だ…」ルミナの戦車があった。それも数は30両ほどの。
戦車を見てから何分がたっただろうか。俺たちは絶望とショックで動けなかった。すると、アランが口を開く。
｢どうする…？｣
俺はそんなアランにこう答えた。｢仕方ない、撤退しよう…｣だがアランは驚いた表情で、｢だが…撤退命令が…｣
｢命令もクソもあるか!　もしここで死んだらこの戦争の真実を誰が皆に伝えるんだ!?｣
ああ、やっぱり戦争はくだらない。