「こんな世界」と嘆くだれかの
生きる理由になれるでしょうか
いつか終わると気付いた日から
死へと秒を読む心臓だ
ねえ このまま雨に溺れて
藍に融けたって構わないから
どうか どうか またあの日のように
傘を差し出し笑ってみせてよ
もしも夢が覚めなければ姿を変えずにいられた?
解けた指から消える温度
血を廻らせるのはだれの思い出?
雨に濡れた廃線
煤けた病棟 並んだ送電塔
夕暮れのバス停 止まったままの観覧車
机に咲く花 君の声も
何もかも最初から無かったみたい
死にたい僕は今日も息をして
生きたい君は明日を見失って
なのに どうして悲しいのだろう
いずれ死するのが人間だ
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