み「ったく、なぁに勝手に動いてくれちゃってんのよ。死んでないんなら死んでないって言ってくれれば良いのに。」
少しむすっ、とした様子で言いながら、床に落下した莉雨の髪を掴み持ち上げ、莉雨の顔をまじまじと眺める。
み「あーあ。折角可愛い顔してたのにね。あっ、そうだ、私の一部にしちゃおうかしら。」
どうやら、自分の頭と取り替えようと考えているらしい。
ふ「オイ待て、俺は、…俺らは何をすれば良い?何をすれば皆助かる?」
ずっと考えていたが、結局結論には辿り着かず、聞くことにした。ふわは、みりんの正面に立って問う。
と、みりんは鉈を振り上げ、”分からず屋に用はないわ”と言うと、思いっきり降り下ろすと、びゅっ、と心地の良い空を切る音と共に、ふわの首がその場に転がり落ちる。
その瞬間、黒板を引っ掻いた様な、甲高い叫び声が教室内に広がる。
…あーくの声だ。ずっと前から片思いしており、ようやく付き合い始めたと言うのに、すぐに死んでしまった。
こんな事実に、常人が耐えられる筈もなかった。