さて、この日は自分が思う範囲内では何も変化が無かった。
要するに、仲間と駄弁った。まさに晴耕雨読の生活である。
しかし、あの時視えた未来が近付いてきてしまっている事にはまだ気付かない。
そう、それは唐突に……
黒鋼「はー……今日も疲れた。さて、今日のニュースは」
刹那、耳をつんざく轟音が大地にこだました。それと同時に、何やら機械じみた物体が街を破壊し始めた。
外へ出た黒鋼はそれを見て唖然とした。
黒鋼「な、なんだぁっ!?」
大声をあげたせいか、一体の機械が黒鋼に向かって襲いかかった。
黒鋼(しまった!回避出来ない……!?)
するとそこへ、
♪「大気をさ迷う冷気よ!奴を封じろ!」
どこでその声を聞いたのやら、何故か懐かしいと思う声が聞こえたと思うと、機械は凍り付いて身動きが取れなくなった。
♪「黒鋼。大丈夫?」
黒鋼「えっ……?貴方は……?」