CHIBI QUEST 3

小説 彼のための世界#4

2/9 22:14

「まぁ準備といってもね、すぐに終わる簡単なことさ」
「簡単?」
「うん。名前を決めてほしいんだ。君の新しい名前を」
自分の名前を決めるなど、RPGの設定画面でしか頼まれたことがない。
「どういうことですか?」
今日は質問ばかりしている気がする。
「新しい世界での君の名前さ。別に今の名前でもいいけど」
僕の名前は田中一。この名前は嫌いじゃない。なんといっても、テストの時が楽だ。
「田中一で」
だから変える気はない。新しい世界とやらでテストがあるのか知らないが。
「了解。田中一ね。はいっ準備完了!そうそう、転生後はサン…なんとかって人の所に行くといいよ。変な仮面を被っていてね。すぐにわかるさ。その人が三年くらい世話をしてくれるよ」
正直、変な仮面を被っている人に三年も世話になるのは気が引ける。
「準備はいいかい?」
「いえ、まだです」
「いってらっしゃーい」
僕の意見も聞かずに青年は手を振る。途端、目の前が真っ白になった。




プロローグ?完

2/9 22:15

楽しみ
うちゃこん

2/10 14:47

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