仁
(僕はこの時、何度も何度も空に
祈った。会えなければいい。
永遠にゆうとと会えなければ
いい。君の想いがゆうとに
届かなければいい。アリスの
恋が永遠に叶いませんように)
ゆうと
「もしもし、ゆうとです。
はい、了解です。次の
シングル8月ですね。ええ、
いいの書きますよ。じゃ、
失礼します。」
仁
「あ。」
ゆうと
「ああ、まつ毛じゃないか、
お前もこっちか。」
仁
「まつ毛言うな、
仁だってば!僕鎌倉。」
ゆうと
「俺は北鎌倉だ。マツ。」
仁
「[ゲ]を略すなよ。もう
[まつ毛]でいいよ。」
ゆうと
「ありがとう。優しいな、
まつ毛…。」
仁
「ゆうと、君ほんっと変な
奴だな〜。」
ゆうと
「そうか?」
仁
(オワリとハジマリは
背中合わせ。これがノイズの
ようにまじりあう僕らの、
二つ目のハジマリだった。)
のあ
「のあの代わりにこの
ボーカルをイノハリに
いれてほしい。」
ヤナ
「なんだよ、この声。
気に入っちゃった♪」