CHIBI QUEST 3

小説 彼のための世界#7

2/12 23:23

「田中一…ははっなるほど。田中一ねぇ」
サンプルが愉快そうに笑う。そんなに僕の名前がおかしいのか。
「いや失敬。で、どうする気だい?私の所へ来るかい?まぁ強制はしないが」
正直、嫌だ。怪しい人にはついていかない。基本だ。しかし一度死んだことで恐怖心や警戒心が薄れたのか、気づけば
「はい」
と答えていた。
「では早速ついてきてもらおう」
サンプルが歩き出す。慌てて僕はついていった。
辿り着いたのは、大きな木造の建物だった。「ムーンライト」と扉の上に文字が書かれていた。正確には、そう読めた。
(スナックみたいな名前だな。行ったことないけど)
サンプルが扉を開けようとする。すると扉の奥からドタバタと音がした。急に扉が開く。中から小さな男の子が出てきた。
「おいっ待て!」
男の子を追いかけて、赤いハチマキのようなものを頭に巻いた少年(僕と同じくらいの年だと思うが)が飛び出す。
「やぁカイト。ただいま」
サンプルが呼び掛けた。
「あ、おかえりー」
カイトと呼ばれた少年は一瞬こちらを見たが、そのまま男の子を追いかけていった。




二人目!

2/12 23:23

でてきたぁ!
カイト

2/13 18:57

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