数分後、少し錆びたドアから小柄な男が入ってきた。
「よお。うまくやったようだな。」
「あのなぁ、さすがの俺でもあんな警備かんたんにすり抜けられると思ったのか?」
「あぁ」
「なんであんな厳重に警備されているんだ? そんなに価値があるものなかったのに。」
「おまえがぶっ壊したサーバーあっただろ? あれDARPAのバックアップサーバー。」
「はぁ?」
「あ、そうそ土産のMk.23はどこかな。」
「話をそらすな。ここだ。」
彼が指を指したところにはソーコムピストルがある。
「なんでこんな古臭い銃が欲しかったんだ? 何世紀も前のものだぞ?」
「現代の複雑な銃は持っていけないからな。」
「なんの話だ?」
「時空間エネルギーコントローラー……いわゆるタイムマシンだ。」
そこには”まさか”という顔をした男が立っているのは言うまでもない。