〜紅魔館の門前にて〜
「パーティー当日なのに、呑気なものね。」
と十六夜咲夜は隣の門番に言った
「いつかここに！？て、居眠りじゃありません！休憩です！」
と中国風の服を着た門番『紅美鈴(ほんめいりん)』は少々焦りながら答えた
「まあ、今日はパーティーだから休憩も悪くはないわよね…」
と少し嫌味混じりで咲夜は呟いた
「妹様はまだお帰りにならないの？」
と咲夜は美鈴に尋ねた
「はい。お客さんを集めるって言ってましたが、正直ただ外で遊びたいだけじゃないでしょうか？」
と美鈴は答えた
「従者が主を疑っていいとでも？まあ、私も少しそう思っているから、あなたを責める権利は無いけどね」
と咲夜が溜め息混じりに呟くと
大勢のお客さんを連れたフランドールが紅魔館に向かって来ているのが見えた
「本当に集めてきたわね…。美鈴、お客様と妹様を出迎えてあげて。私は会場の様子を見てくる。」
と咲夜は言うと、すぐに咲夜は紅魔館に入っていった
「しょうがないですね。」
と美鈴が呟くと、
「お帰りなさいませ、妹様。皆様、ようこそいらっしゃいました。」