|
|
文学少女(1話続き) |
|
エックス |
8/8 22:36 |
「一般的な女子高校生は、いき なり本のページを引きちぎっ て、むしゃむしゃ食べたりし ないと思いますけど。少なく ともぼくの十六年の生涯で、 そんな珍妙な女子高生は、フ ランドール先輩以外見たこと ないし、聞いたこともないで すよ。」
フランドール先輩がますます頬をふくらませ、わめく。
「ひどぉーーい、女の子に向 かって珍妙だなんてひどぉー ーーい。傷ついた。ゆづまる ちゃん、きみって、家で薔薇 の花にナンシーとかベティと か名前をつけて大事に育てて そうな優しい顔してるくせ に、先輩に対してデリカシー が足りないと思うわ」