黒鋼「おそらく、次にあいつが放ってくる攻撃は突進です。それを止めるには……また凍らせる事は出来ますか?」
唄「うん、出来るよ。但し、それには少し時間を費やさないといけないんだ。でも小規模の氷魔法なら数秒あればなんとかしてみせる」
黒鋼「分かりました。自分が引き付けるので、一瞬の隙をついてください!」
そう言うと黒鋼は蜘蛛の機械に向かって走っていった。それとほぼ同時に、唄は魔法の詠唱を開始した。
黒鋼は蜘蛛の周りをぐるぐるすばしっこく動き回り、蜘蛛の目を欺いた。
唄「今だっ!凍れ……!」
ほんの一瞬も逃さない、的確な魔法が蜘蛛の脚を凍らせた。