|
|
異世界ゲートとチビクエスト3 #3 |
|
詩歌 |
11/23 9:45 |
ここはノノ村。このチビクエスト3という世界の初心者達が良く集まる、と、ちえりは言った。
そういえば、この世界の名前に、何故『3』が付いてるのか疑問に思う。
「あの、ちえりさん。なんでこの世界の名前に『3』が付いてるんですか?」
「うーん、この′′ゲーム′′がチビクエストシリーズの3番目だからじゃないかな……?」
′′ゲーム′′?
この世界が、ゲームの中と言う事なのか?
「………あたし、この世界から出たい。」
「え?」
ちえりの方を向くと、彼女は真剣な顔をしていた。
何かを指差し、つられて私はそこを見た。
「あれ………『異世界ゲート』って言うんだ。別名、′′デッドゲート′′」
「デッド………ゲート…………死の入り口、ですか。」
ちえりは頷き、話を続けた。
「あそこはね、入ると二度と帰って来れないんだ。みんな「死んだ、死んだ」って言って、いつからかデッドゲートって呼ばれるようになったの。」
「生きてるかも、しれないのに?」
「そう思って、いろんな人が入ってったよ。でも、誰一人、帰って来なかった。」