CHIBI QUEST 3

4人の博奕打ち
aiueo7000

7/4 4:8

麻雀小説。




短編で
aiueo7000

7/4 4:8

薄暗い夜に決して大きくはない町には「マージャン チューレン」とネオンが「ここで打てよ。」と言わんばかりに、眩しく光る。
aiueo7000

7/4 4:10

私はその光に釣られる蛾の様に店へと脚を運んだ。
aiueo7000

7/4 4:11

「らっしゃい。兄さんお初だな。夜中だからよ、客足が少ないけどゆっくりしていきな。」
aiueo7000

7/4 4:11

雑誌を右手と膝に、薄い札束を左手にしていたマスターはこちらをチラっと見たあとにそう言った。
aiueo7000

7/4 4:12

「空いてる卓しかねェけど、メンツは足りてるぜ。」とマスターは付け足して言った。
aiueo7000

7/4 4:14

 一局場代300円と格安な店であるように、店内はボロボロになった壁や、ラーメンの汁が浸いていた。
aiueo7000

7/4 4:16

モクや酒の臭いが飛び交うなか、私はネオンにやられた細い瞼を薄く開けて人数を確認した。
aiueo7000

7/4 4:17

ちょうどサンマを打ってる卓がオーラスになったので、私はメンバーを確認していた。
aiueo7000

7/4 4:17

鞄を大事そうに抱える男、それにヤケに眼鏡を触る男、それに加え打ちながらクスリを飲んでいる男。
aiueo7000

7/4 4:19

私は「流石は雀荘だ。」と無関心な中に関心を抱いた。
aiueo7000

7/4 4:20

現代の麻雀にこんなヤツらはそうそう居ない。
aiueo7000

7/4 4:21

なんせ健全に普通に打ってるからである。
aiueo7000

7/4 4:22

しかもふざけてもいる。
aiueo7000

7/4 4:22

しかしこいつらは卓を見つめ、互いを見つけ、会話はおろか。一言もしゃべらず黙々と打っているのである。
aiueo7000

7/4 4:22

私は麻雀をふざけて打ったり、何も賭けないやつは博奕をナメていると思っている。
aiueo7000

7/4 4:24

それに比べるとこいつらはカバンを抱えてはいるものの、クスリはやっているものの、眼鏡を触るものの、ふざけ半分で乱暴に打っていない。
aiueo7000

7/4 4:25

臆病に、慎重に、表情を覗きながら、縛りながら打っている。
aiueo7000

7/4 4:27

乱暴に、場を見ずに、考えずに、引っ掛かかるようには打ってはいない。
aiueo7000

7/4 4:29

疲れた
aiueo7000

7/4 4:29

▼ここから新規登録を行いキャラクターを作成してみましょう!▼

TOPページ