ありす*
「仁、ちょっと話がある
んだけどいい?
よかったわ。最近話す
タイミング無かったから。」
仁
「何?僕忙しいから、
手短にね。」
ありす*
「あのね、すごいの。衝撃速報
よ。ゆうとらしき人を
見つけたの。その人作曲家
やっててね。[桐生ゆうと]
って知ってる?」
仁
「…知ってる」
ありす*
「その人プロデュースの
オーディションが開催
されてて応募してみたの。
選考に残れば会えるかも
しれなくて。」
仁
「ゆうとが…作曲…?」
ありす*
(あれ?変だわ。仁、
喜んでくれると思ったのに。)
「あ、桐生ゆうとがね?まだ
ゆうと本人かどうか
分からないけど。」
仁
「もし受かったら…ゆうとの曲
を歌うの…?」
ありす*
「あ、受かった時のこと考えて
なかったわ。でもそうね、
そうなる…」
仁
「嫌だ。
はっ、なんでもない。」
ありす*
(仁、変だわ。)
「仁、どうしたの?」
仁
「なんでもないってば。」
ありす*
「仁。」