目を覚ました僕は、カイトや莉央を探すために宿屋を探索した。すると見覚えのある人物に出会った。フランだ。
「あ、どうも」
僕は軽く頭を下げる。
「あなたは…」
フランは首をかしげる。覚えていないらしい。
「田中一と申します」
なんで自己紹介してるんだ、僕は。
「私はフラン。田中一…あっ」
「どうしました？」
「カイトって子、知ってる？」
急にその名前が出たため驚く。
「は…はい」
「彼が探していたわ。おっさんの様子を見に行く、とか言ってたけど…」
「どこにいますか！」
「この宿屋の入口に」
僕は礼を言い、宿屋の入口を目指して走り出した。そして足を止める。宿屋の入口ってどこだ？

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