桜と出会ったのは、入学式の日の教室だった。
桜「ねね、叶多君だよね?」
叶多「はい。えっと…」
桜「桜です!隣の席だよ!よろしくね♪」
叶多「よろしく。」
桜「これ見て〜!かわいくない?」
スマホの画面を見せてきた。
叶多「なにそれ?」
桜「登校中に道にはえてたの!綺麗だよね♪」
叶多「雑草じゃん。」
桜「チッチッチッ。これはカタバミと言うのだよ、叶多君。こんな綺麗な雑草踏んじゃダメだぞ!」
叶多「ごめん。今朝踏んだかも。」
桜「ええ〜!叶多君は、踏まれたら嫌でしょ!だから、雑草も踏んじゃダメ!」
叶多「はいはい。」
(なんて、能天気な人なんだ。)
続く