CHIBI QUEST 3

小説 彼のための世界#30

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「無いなー」
本をめくりながらカイトが言う。
「そもそも 魔物って謎が多いからね…」
莉央がため息をつく。
「まだ文字を読むのは慣れないな」
僕は頭を抱えた。
僕達は今、町の図書館にいる。ここで呪いを解く方法を探しているのだが、全くわからない。というか魔物に関する情報が少なかった。
「あー!やっぱ竜を倒さなきゃいけないのかよ!」
カイトが本を放り投げる。僕はそれをキャッチする。
「あなたが諦めてどうするのよ」
「…魔物についての研究とかされてないのかな」
僕はふと疑問に思った。
「されてはいるんだけど、いまいち国が協力的じゃないみたい」
莉央が答える。
「え?何故?」
「よく言われているのは、事故が多いこと。魔物の研究は結構危険みたい。最近も研究所が一つ潰れたとか…」
それは気の毒だ。僕が同情していると、
「おいおい、お子様は呑気に読書かよ」
と声がした。




何気に30話

3/2 22:13

「ボクはお子様じゃないもん!(ぷくぅ)(いやお子様だろ)」
カイト

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