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雨の滴る街 ー22ー |
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アネモネ |
1/9 18:14 |
隆起「…ハァハァ…撒いたか?」
亜美「たぶん………ゴホン」
隆起「俺の勝手な意見だけどあの音は………」
それから五分ほど亜美に説明した。音が聞こえたら直ぐに言うこと、そして離れないこと。この二つの鉄則を作り、奥へと進んだ
亜美「ここ……書庫?」
隆起「………いや、書斎といったところだと思う」
亜美「なんで?」
隆起「確かに本は多いけどここ………本にホコリが付いてるだろ?」
亜美「うん」
隆起「机には付いてない。分かるか?」
亜美「机しか使われていないってことだよね」
隆起「そーいうこと………?」
亜美「どうしたの?もしかして音?」
隆起「いや、この本ホコリが無い」
スッ………
隆起が手で触れると本に積もっていたホコリが一斉に舞い落ち、本棚の後ろから大きなドアが現れた
亜美「うわぁ………」
隆起「行こう」
亜美「う、うん」
See you Next Time....