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インテリ魔王と働かない子分たち5 |
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ゆうしん |
11/3 6:28 |
けん玉片手にハンザツの村に到着してくる頃にはすでに日が落ちかかる時間だった。今晩の宿を探させねばならんな。そんなことを考えている間に魔地図の示す少女の家についた。
少女は見ていた訳でもないのに「魔王様ですね」と家をでてきた
私を魔王と見抜くのは簡単ではない。魔王として民衆の前に出るときは「バトルフォルム」という全く別の姿だし、声も違う。何故一少女が分かったのか疑問を覚える。
「今、私が何者だろう?とか思ってるでしょ。」少女はフードの下から笑みを浮かべ言った
魔王とわかっていながらこの口調とは本来なら死刑も当然だ。しかし何か恐怖を感じたため見逃さざるをえなかった。
「あら、この口調が気に入らないのかしら?あ、あなた今この子何者なんだ?とか思ったでしょ。まさか来るとは思わなかったけど一応呼んだのは私だしせっかくだからお話しましょ。あがって」
俺は背中にしっかりと冷や汗を感じた。誰なんだ。そして本当に人間なのか。聞きたいことは山積みだった。